18 ツムラ 桂枝加朮附湯 エキス顆粒(医療用)

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商品情報

  主となって治療にあたる病状・体質(証)(Mainly treatment)
寒湿型関節痛(寒湿の邪による関節、筋肉の痛み腫れ)  
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  ●疲れやすく、汗をかきやすい人で、患部が冷えて痛み、重苦しく屈伸困難な人に使用します。 神経痛、関節痛の漢方薬です。
●四肢の関節が痛み、時には腫れたり、また肩、顔面や手足などの神経に沿って痛んだり、逆にマヒ感があると、耐えがたく日常生活に支障を来たすこともまれではありません。医学的な原因は一様ではありませんが、寒冷や湿気が誘因になったり、悪化を招くことが多いものです。
ツムラ桂枝加朮附湯エキス顆粒(医療用)は、体内の「湿毒」(しつどく)を除き、また全身の血行をよくし、体を温めながら痛みを緩和する漢方薬です。また日常生活にも気をつけて、根気よく治すことが大切です。
●体力が低下している人の頭痛や寒気、排尿障害、手足の関節痛や腫れなどを使用目標に、慢性の神経痛やリウマチ、関節炎、手足や顔面のまひなどを治療するために用いられる良薬です。
 
  【適応症】神経痛、関節痛、慢性関節炎、腰痛症、坐骨神経痛、慢性関節リウマチ、偏頭痛、半身不随、小児麻痺、脊椎カリエス、脊椎、背髄腫瘍  
  【注 意】(Remark) ×残念ながら、暑がりで、のぼせのある方、体力が充実している方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。
 
  【妊娠・授乳の注意】女性 ●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●附子が含まれているため子供の使用には、注意が必要です。
 
 
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k0632 42包(2週間分) 3,324円 3,490円(税込)
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診断のポイント

次の症状がある方は、本方剤が適している可能性が大です。
●関節変形などのない関節痛、筋肉痛、神経痛
●手足の冷えを伴う疼痛
 
  桂枝加朮附湯は、次のの方に最適です。
弁証論治
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雲崗石窟(山西省大同市)  
張仲景(医方の祖)
 

効能効果

(efficacy)(健康保険上) 神経痛、関節痛  
 

成 分

中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。桂枝加朮附湯は、主薬の桂枝(桂皮)をはじめ、下記の7種類の生薬からなります。
おだやかな発汗・発散作用のある桂皮、痛みをやわらげる芍薬、余分な水分を取り除く蒼朮、体をあたため痛みをとる附子、緩和作用のある甘草などが配合されています。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.75gを含有する。
日本薬局方 ケイヒ(桂皮)…4.0g
日本薬局方 シャクヤク(芍薬)…4.0g
日本薬局方 ソウジュツ(蒼朮)…4.0g
日本薬局方 タイソウ(大棗)…4.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…2.0g
日本薬局方 ショウキョウ(生姜)…1.0g
修治ブシ末(修治附子末)…0.5g

 
 

組成成分

次は成分生薬の画像です。各生薬の詳細説明にリンクします。
桂皮  生姜  附子  芍薬  甘草  大棗  白朮 

李時珍(本草綱目の編集)龍門石窟(河南省洛陽市)
 

使用方法

食前または食間に服用 食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2〜3時間を指します。
通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
 
   
 
 
本剤は、〈顆粒剤〉です。
顆粒剤 顆粒剤…散剤を粒状に加工して大きさを揃えたもので、サラッとして飛び散りにくく飲みやすい薬です。粒を特殊な皮膜で覆い、溶けやすくしたものもあります。薬が口・食道に貼り付くのを防ぐために、あらかじめ水またはお湯を飲んで口・食道を湿らせてから、口に水またはお湯を含み、薬を口に入れて、水またはお湯と一緒に飲み込むようにしてください。
 
 
長生きの方(中国の100歳以上)

症例・病例・治癒例・case study
足跡【桂枝加朮附湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
 

1〈冷えによる痛み〉

治例図

53歳、家庭婦人。
肩こり、耳鳴り、胸腹の動悸、不眠、だるさなどの愁訴があった。さらに気欝の様子である。柴胡桂枝乾姜湯、香蘇散などを服用して、半年でほぼ治癒した。
2月、雪の道で転び、その上かぜを引いたところ、身体が冷えて腰から背中がいつまでも痛むという。そこで、皮膚の枯燥と夕刻の痛みの増加を目標に麻杏葉甘湯と当帰四逆加呉茱萸生姜湯の交互服用をすすめたところ、身体は温まったが胃が重く、汗が急増して不快という。そこで桂枝加朮附湯を主に、柴胡桂枝湯を補助のつもりで服用してもらったところ、自汗はあるが4持ちよく、背中や腰から下肢の痛みは急速に治癒に向かった。

・現代病名:冷え症

 
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2〈慢性関節リウマチ〉

治例図

54歳、主婦。
6年前に右の手関節痛が出現、消炎鎮痛剤の投与で関節痛は寛解した。2年前、風邪を引いたのを契機に両肘関節、両手関節の落痛と朝のこわばりが出現。消炎鎮痛剤の投与を受け、小康状態を保っていたが、朝のこわばりは1時間ほどみられ、また手指のMP関節の痔痛が2ヶ月前より出現した。金製剤(シオゾール)の注射を開始し4回目の注射の後全身に粟粒大の発疹が出現したため中止した。このため和漢薬による治療を希望し来院した。身長155p、体重52s、全身倦怠感があり、顔面は蒼白で自汗と盗汗の傾向がある。痔痛部の関節は腫張し、わずかに熱感がある。下腿三頭筋の量縮が頻発する。朝のこわばりは約1時間。下腿に軽度の浮腫傾向と冷えがある。脈は沈・弱舌は正常紅で、湿潤した微白苔ががみられる。腹力はやや軟弱で腹直筋の準急、膀上悸、瞬傍の圧通がある。桂枝加朮附湯を投与したところ、5ヶ月の服用でランスバリー指数は72%が32%、赤沈値も46o/時が32o/時となり、なお続服中である。

・現代病名:慢性関節リウマチ

 
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3〈桂枝加朮附湯とクズ湯で治す〉

治例図

G君(17歳)は受験生です。睡眠時間を削って勉強に打ち込んでいたのですが、無理がたたってかぜをひいてしまいました。その後、なんとかかぜは治りましたが、今度は胸が痛くなってしまいました。
そこで病院に行ったところ、肋間神経痛と診断されたのです。G君は、母親から漢方薬で治すことを勧められたため、漢方専門薬局に相談に行くことにしました。
薬剤師から勧められたのは桂枝加朮附湯でした。この薬は、冷えと水分代謝を改善し、肋間神経痛を改善する漢方薬です。桂枝加朮附湯とショウガ入りクズ湯を一緒に服用するように指導され、そのとおりにしたところ、1週間もしないうちに治ってしまいました。
今では、G君は元どおり受験勉強に毎日励んでいます。

・現代病名:肋間神経痛

 
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4〈漢方薬で多発性脳梗塞の再発を防止〉

治例図

Sさん(80歳・女性)は、ヒマワリ畑を見に、家族でドライブに出かけました。そのさい、トイレ休憩を取るのを遠慮し、水分補給を控えてしまいました。

すると、帰宅後、手にまひが現れたため、すぐにかかりつけ医師の診察を受けました。当日は釣藤散の服用と水分補給、翌日は、釣藤散と続命湯を交互に飲んだ後、大学病院に入院してCTを撮ることになったのです。

発作を起こした脳梗塞の箇所は治っていましたが、ほかにも小さな脳梗塞が多数見つかりました。そこで、入院中は釣藤散、退院後は桂枝加朮附湯を交互に服用することになりました。Sさんは、その後83歳で老衰で亡くなるまで、脳梗塞を再発することはありませんでした。

・現代病名:脳卒中

 
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桂枝加朮附湯類似処方の紹介

次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
 

リンク薏苡仁湯 » …比較的体力があり、局所の熱感、腫脹、落痛を伴う軽症の関節諸疾患に用いる。(湿痺)

 
 

リンク越婢加朮湯 » …薏苡仁湯に比べ更に体力がある人で、本方と同様の関節症状があるが冷え症の傾向がなく、関節炎、口渇、自然発汗などの症状がある場合に用いる口(熱痺)

 
 

リンク防已黄耆湯 » …皮膚は概して色白で、筋肉軟弱、水ぶとりの人で疲れやすく、多汗、尿量減少、下肢の浮腫などのある場合に用いる。(気虚の風水証)

 
  ●本剤は、江戸時代の漢方医学者吉益東洞(よしますとうどう)が著した「方機」収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく錠剤としたものです。
●桂枝湯に朮と附子を加えた処方で、これを方剤名としました。
●冷え症で、手足の関節や筋肉がはれて痛み、屈伸が困難な方に使用します。尿量が減少して、冷えると憎悪し、麻痺感がある方にも使用します。
 
 
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